dackdive's blog

新米webエンジニアによる技術ブログ。JavaScript(React), Salesforce, Python など

KPT以外のふりかえり手法について調べた

背景

現職のログラスでは週に3回ぐらいのペースで10分勉強会というものをやっています。

先日そこでふりかえり手法について話したので、自分のブログにも残しておきます。
社内事情的なものを消した以外は、ほぼ勉強会のときに使った資料そのままです。

---------------資料ここから------------------

少し前に見たこの資料が面白かったので、+αで調べたことも含め紹介します

本日のゴール

  • KPT以外にもこんなふりかえりあるんだ〜というのを知ってもらう
  • それぞれのチームでいろんなふりかえり試してみようという機運になる

はじめに

実は奥が深いふりかえり
  • ふりかえりだけで1冊の本になる

f:id:dackdive:20220113015304p:plain:w240f:id:dackdive:20220113015308p:plain:w240

個人的にはKPTもけっこう難しい面があると思っている

KPT以外の方法も選択肢として知っておくといいよね!ということで調べた


ふりかえり手法の紹介

主に冒頭のスライドと、ふりかえりカタログ を参考に。

1. タイムライン

f:id:dackdive:20220113015749p:plain

  • チームでもちょっと取り入れてる
  • 事実ベースで書き出すので良いこと悪いこと思い出すきっかけになるのは👍
  • 毎日書かないと1週間でも思い出せないという学び
2. Fun / Done / Learn

f:id:dackdive:20220113015832p:plain

  • 前職で一時期やってた
  • 進め方に書いてないけど、最初に今週やったことを事実ベースで書き出してから図にマッピングする
    • →タイムラインと同じく、事実ベースで思い出すので感情に左右されにくい
  • KPT よりポジティブな雰囲気になりやすい
    • チーム作りたてのときとかメンバーにシャイな人が多いと効果アリ
  • (良い意味で)今のログラスでは別に必要ないかなーという印象
    • Kも出てるし、Pもそんな暗い雰囲気にならず議論できてるので
3. Good & New

f:id:dackdive:20220113015940p:plain - 前職ではデイリーチェックイン時のざつだんで使ってた - これ単体で使うというよりはふりかえりとかのアイスブレイク的用途かな

4. 象、死んだ魚、嘔吐

f:id:dackdive:20220113020156p:plain

  • ネーミングセンスよ
  • やったことはないが、各項目を読むと意外と理にかなってるのでは?という気も
  • 月1とか、ちょっとまとまった期間におけるふりかえりとかによさそう
5. Six Thinking Hats (6つの帽子思考法)

f:id:dackdive:20220113020017p:plain

  • モブプロの本に出てきた
  • 類似のものとして「斜に構える、構えないを繰り返す」というのがある
    • こっちのがシンプル
  • どちらも、強制的に批判的・ネガティブな意見を出させるのは言いにくいこと言わせるという点でよさそう

おわりに

  • なんでこんな話をしようと思ったかというと、「気軽に実験できる文化を維持したいよね」みたいな気持ちがあった。自戒もこめて
  • 前提として、何かをするときに「なんでやるのか」「どんな効果を期待しているのか」を考えておくの大事
  • 一方で、やってみないとわからないこともある
  • 「それなんでやるんですか」をやりすぎると何も実験できない組織になる
  • ふりかえりのやり方にしてもそうで、実験のハードルとしてはめちゃ低い
    • 失敗してもたかが1週間なのでどんどん実験してみよう。自戒もこめて
  • アトラクタの永瀬さんもこんなことを言っている

先が読めないからこそアジャイルが役に立つ 予定調和にハマらないためのスクラム活用術

実際にControlled Chaos……制御されたカオスという言い方をしたりします。その中で安全に実験や失敗をしてみることが、そもそものアジャイルスクラムの価値かなと私は考えていて。
...
アクションに起こしやすくて、計測可能なトライというか改善を上げることはもちろんいいんですが。そうではなくて、お願いしたいことはたまに実験をしてみてほしい。一見何も相関がなさそうなことをやってみると、実はあとから因果があったと判明するかもしれません。

  • 制御されたカオスを楽しもう!

参考リンク

------------資料ここまで---------------

後日談

この話をした翌日が月次振り返りで、早速「象、死んだ魚、嘔吐」を試してみようという動きになった。それだけでも話してよかった。