dackdive's blog

新米webエンジニアによる技術ブログ。JavaScript(React), Salesforce, Python など

Dreamforce'19 Developer Keynoteまとめ

ブログ

動画

ブログ記事を読みながら動画をとばしとばし観た感じです。


Lightning Base Componentsがオープンソース

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動画09:30あたり。

先日のLWCのオープンソース化に続き、Lightning Base Componentsという基本コンポーネント群もオープンソース化したそうです。

リポジトリ

最初、リポジトリ名からBase Compoentsそのものでなくこれらを使ったサンプル集でしかないのかな、と思いましたが
このディレクトリ下がBase Componentsにあたりそうですね。 https://github.com/salesforce/base-components-recipes/tree/master/force-app/main/default/lwc


Evergreen: Salesforceでサーバーレスを実現する新機能

f:id:dackdive:20191121123751p:plain 動画10:15あたり。

かなりインパクトのある発表だったんじゃないでしょうか。
英語だけでなくほぼ同時に日本語でも紹介ブログが投稿されたあたり、本気度が伺えます。

ざっくり

  • Apex, Java, Node.jsでサーバーサイドの処理が書けるようになる
  • Platform Eventsなどを起点としたイベント駆動
    • (いや、Apexから直接実行もできるとあるので、完全にイベント駆動というわけでもないか)
  • 2月のSpring'20でリリース予定

ということは把握しましたが、まだブログもデモもちゃんと見れてないので別途詳細を書く。


Salesforce API Portal

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動画24:45あたり。

利用可能なAPIが一箇所にまとまったサイトができた、かな。おそらくまだリリースはされてない。

この後のBlockchain関連のところ(33:00あたり)でデモされてます。

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URLが https://**********.for.com/kjcapi/... となっているので、各Salesforce組織内に含まれるイメージ?

Select API Instanceというのはおそらくモックを叩くか実際の組織のデータを扱うかを選択できるってことで、これはAPIドキュメントとしてはかなり便利そう。


Einstein 機能強化

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動画24:45ぐらい。

元々のVision & Languageに加えMulti-Language、OCR、Voiceなどの新機能がリリース。


LWCのローカル開発

前に書いたので割愛。


Lightning Full Sandbox & Mask Data

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数分で構築が完了する新しいSandbox(速度以外は従来のFull Sandboxと何が違うの?)と、そのSandboxで使えるデータのマスク機能。
運用環境のデータでテストしたいけどセンシティブなデータはマスクしたい...!っていうの実際あるので便利。

マスク方法はフィールドごとに以下の3種類から選べる。

  • Anonymization: ランダムな文字列に変換。例: BlakegB1ff95-$
  • Pseudonymization: 仮名化、と呼ぶらしい。元の値とは無関係だが読める文字列に変換。例:KelseyAmber
    • フィールドのコンテキストとか考慮されるんだろか
  • Deletion: フィールドの値をクリア

動画43:54あたりにデモあり。


リアルタイムイベントモニタリング

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Winter'20でGAになった機能らしいです。知らんかった。
イベントデータのほぼリアルタイムのストリーミングおよび保存 (正式リリース)

ヘルプもある:リアルタイムイベントモニタリング

リアルタイムイベントモニタリングを使用すると、次の点についてより貴重なインサイトを得ることができます。

  • 誰がいつどのデータを表示したか
  • どこでデータがアクセスされたか
  • いつユーザが UI を使用してレコードを変更するか
  • 誰がどこからログインしているか
  • 組織の誰がプラットフォームの暗号化管理に関連するアクションを実行しているか
  • どのシステム管理者が別のユーザとしてログインし、そのユーザとしてどのアクションを実行したか
  • Lightning ページの読み込みにどのくらいの時間がかかるか

Transaction Security Policyについては動画47:45あたりにデモあり。

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ユーザーがこのオブジェクトのレコードを閲覧しようとしたら、操作をブロックしつつ管理者に通知する、みたいなことがGUIでできるようになったのかな。


ロードマップ

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動画一番さいご。

"Lightning Web Runtime Beta"と"GitHub App Support Beta"が気になります。
前者はこないだLWCローカル開発機能を調べてたときに見つけた @webruntime/common とかだろうな。