こちらの記事を読んで、自分でも試してみたメモ。
認証プロバイダ、指定ログイン情報とはなにか
ヘルプ
認証プロバイダについては
10分でできる!SalesforceでSSO(認証プロバイダ:Google編) - TECH BLOG | 株式会社テラスカイ
などの記事にあるように、外部サービスのアカウントを使ってSalesforceへのSSOを実現することができる機能。
今回は単純にConsumer KeyやSecretといったクレデンシャル情報を登録するためだけに使う。
指定ログイン情報については、APIエンドポイントと必要な認証パラメータを登録しておくことで、登録した外部サービスのAPIをSalesforceから叩く際に面倒な認証認可のフローを肩代わりしてくれる機能。
手順
1. 認証プロバイダを登録する
認証プロバイダは英語だと「Auth. Providers」。
新規で作成しようとすると、プロバイダタイプにTwitterやGitHub、Googleなど主要なサービスがデフォルトで存在することがわかる。
サービスごとに認証方式が異なるので必要な入力事項も異なるが、そこはフォームが動的に変化してよしなにやってくれる。
今回はプロバイダタイプにGitHubを選んだ。
「コンシューマ鍵」と「コンシューマの秘密」はまだ発行してないので、この時点では適当な文字列を入れておく。
保存すると「Salesforce設定」というセクションにいくつかURLが記載されている。
このうち、「コールバックURL」はこの後Consumer Key/Secret を発行する際に入力するのでコピーしておく。
2. 外部サービスのOAuthアプリケーションを登録し、Consumer KeyとConsumer Secretを取得する
GitHubの場合、Settings > Developer settings > OAuth AppsからNew OAuth Appを選ぶと作成できる。
「Authorization Callback URL」に先ほどのコールバックURLを入力する。
また、発行した Consumer Key/Secret で先ほどの認証プロバイダの設定を更新する。
3. 指定ログイン情報を登録する
URLはAPIのエンドポイントとなる。GitHubの場合は https://api.github.com 。
ID種別は「指定ユーザ」、認証プロバイダで先ほど登録したGitHub用の設定を選択する。
(ID種別については後述)
4. 試す
今回は Apex で試してみる。
このようなコードを書く。
HttpRequest req = new HttpRequest(); req.setEndpoint('callout:github/repos/zaki-yama/copy-title-and-url-as-markdown/issues'); req.setMethod('GET'); Http http = new Http(); HTTPResponse res = http.send(req); System.debug(res.getBody());
setEndpoint()
に指定する文字列は
callout:<指定ログイン情報の「名前」>/指定ログイン情報の「URL」以下のパス>
となる。
指定ログイン情報の「ID種別」について
今回使用した「指定ユーザ」以外に、「匿名」と「ユーザ」がある。
ヘルプによれば
外部システムへのアクセスに 1 セットのログイン情報と複数セットのログイン情報のどちらを使用するかを決定します。
外部システムへのアクセスに 1 セットのログイン情報と複数セットのログイン情報のどちらを使用するかを決定します。
- 匿名: ID がないため、認証は行われません。
ユーザ: コールアウトから外部システムにアクセスするユーザごとに、別個のログイン情報を使用します。このオプションは、ユーザ単位で外部システムのアクセスを制限する場合に選択します。 Salesforce の権限セットまたはプロファイルを使用してユーザアクセスを付与したら、ユーザは個人設定で外部システムの独自の認証設定を管理できます。JWT または JWT トークンの交換を使用している場合、それらに対して、ユーザごとのログイン情報が処理されます。
指定ユーザ: 組織から外部システムにアクセスするすべてのユーザに対して、同じセットのログイン情報を使用します。このオプションは、すべての Salesforce 組織ユーザに外部システムの 1 つのユーザアカウントを指定する場合に選択します。
とあるので、外部サービス側でもSalesforceユーザごとにアカウントを区別したい場合は「ユーザ」を指定しつつユーザごとに追加の設定が必要になりそう。