dackdive's blog

新米webエンジニアによる技術ブログ。JavaScript(React), Salesforce, Python など

Dreamforce'15に行ってきた〜2日目〜

当日中に投稿できなかったんですが、9/16(水) Dreamforce 2日目に関するレポートです。
マーク・ベニオフの基調講演と、Lightning Design System (SLDS) 、そして SalesforceIQ などの話を中心に。

過去記事一覧

参加したセッション

  • 10:00 - 10:20
  • (11:00 - は Partner Zone & DevZone をふらふら)
  • 13:00 - 15:00
    • Get Ready for a New Kind of Customer Success with Marc Benioff & Special Guests
  • (Cloud Expo で SalesoforceIQ の話を聞く)
  • 17:00 - 18:00
    • Fireside Chat with Satya Nadella and Jessi Hempel

昨日のうちに Introduction to Lightning Experience のセッションを聞けたので
10時から SLDS のセッションに行けました。

ISV Tech Talk: Introducing The Salesforce Lightning Design System

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冒頭は SLDS が生まれた経緯とかの話。
Salesforce1 Style Guide を出したとき、ガイドに沿った自社アプリを作るにはどうしたらいいの?という声が多かったので SLDS が作られたんだとか。

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あとは(話の流れを忘れてしまいましたが)Design Tokens についてや、

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Theo (発音は "チョー" ?)についても言及してましたね。

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Theo は JSON で定義した色・フォントなどのデザインプロパティを Sass などに変換するツールです。

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具体的な例。

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で、これが具体的に SLDS とどう関係あるのかとかがよくわからなかったので
このセッションの後 DevZone に行って聞いてみました。

すると

SLDS のリポジトリ をローカルにクローン
→ Theo を使ってる部分の JSON を編集してビルド(Tabs かなんかに関係するところだった気が)
→ できたものをカスタム SLDS として静的リソースにアップロード
→ 適当な Visualforce ページで SLDS 使うとタブの背景色変わってる!

みたいなことをそのへんにあった PC でやって見せてくれました。

自分でもやってみようと思ったんですが途中の手順で思い出せないところがあり...
帰国したらもう1回トライしてみようかな。

あとは salesforce-ux のリポジトリを適当に漁ってみるのも面白そうです。


The Future of CRM: Discussion with Paul Greenberg, Denis Pombriant, & Ray Wang

マーク・ベニオフによる基調講演。

会場はとんでもなく広く、そして寒い。

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Keynote の開始は恒例?らしいフラダンスの後、まさかのスティービー・ワンダー

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今回の来場者数は17万人越えだったそうです。

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やはり Lightning Experience についてはけっこう強調してました。
Lightning コスプレをしたパーカー・ハリスとマーク・ベニオフの漫才。

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Lightning Experience 以外での基調講演での重要なキーワードはこんな感じでしょうか。

1. SalesforceIQ
2. IoT Cloud
3. Microsoft との連携強化

1 の SalesforceIQ については基調講演の後 CloudExpo でも話を聞いてきたのでわかっている範囲で下に書きます。

2 の IoT Cloud はけっこう大々的に発表されてたものの、実際どういうものなのかよくわかってないんですよね。。。
あとで Publickey の記事を読みます。

Microsoft がこの IoT Cloud の最初のパートナーなんですね。

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3 の連携強化についてはこれまで以上に Office365 などと協力に連携していくという話で
ブースでは Outlook から Salesforce を操作するのとかやってました。

この動画は Salesforce のサイト にあったもの。

これは動画のキャプチャですが、

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Outlook で開いたメール内に Salesforceウィジェットを表示して、そこから通常は Salesforce 上で行う様々なアクションを行うことができるようです。


SalesforceIQ について

基調講演の後、今回一番興味を引いた(そして一番よくわかんなかった) SalesforceIQ の話を Cloud Expo で聞いてきました。

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(Workshop もあったんですが時間が合わず。残念)

SalesforceIQ とは、メールやスケジューラーと SalesforceCRM機能を連携してよりスマートな営業活動を可能にするサービスのようです。
https://www.salesforceiq.com/

商品としては

1. SalesforceIQ for Small Business
2. SalesforceIQ for Sales Cloud

の2つがあります。

前者の SalesforceIQ for Small Business は文字通り中小企業向けのSalesforceといった位置づけで、現在の Salesforce(Sales Cloud) と同じ形態で提供されているwebサービスです。
https://www.salesforceiq.com/pricing

また、現在リージョンを米・カナダに限定しているため日本での正式なサービス開始はまだ、と言ってました。

ブースでちょっと見た感じでは Excel ライクなシートで取引先や商談の情報を入力したりしてました。
カスタム項目もカラムの追加という方法で簡単にできるよう。

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後者の SalesforceIQ for Sales Cloud は既に Salesforce(Sales Cloud) を契約している顧客が SalesforceIQ の機能を利用するためのサービスです。
https://www.salesforceiq.com/sales-cloud

webサービスではなく モバイルアプリChrome 拡張 が提供されており、現在 ベータ版のため無料 で試してみることができます。

たとえば Chrome 拡張を入れると、Gmail 開いた時にサイドメニューっぽいものが出ます。

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こっから Salesforce のタスクを作ったりできるほか、メールの送り主や本文の内容も解析して
コンテキストに合ったアクションを実行できるようになるらしいです。
(ただ、日本語はまだなので...とか言ってた気が)

また、メールの作成画面ではこんなメニューが表示されて

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いくつかある機能の中から「Insert Availability」を選ぶと

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自分のカレンダーから都合のいい時間帯をピックアップして相手に提示する、という予定調整機能が。 (メール受信者はメールに記載された選択肢から自分の都合のいい時間のリンクを選ぶだけ)

他にどんな機能があるのか、調べてみないといけないですね。


ニュースリリース

最後に、今回の発表に関連したニュース記事その他のリソースをまとめておきます。
主に日本語記事。