9/17(木) の様子です。
Analytics Cloud や Developer Keynote、そして Heroku オフィス訪問について。
過去記事一覧
- Dreamforce'15に行ってきた〜前日編〜 - dackdive's blog
- Dreamforce'15に行ってきた〜1日目〜 - dackdive's blog
- Dreamforce'15に行ってきた〜2日目〜 - dackdive's blog
参加したセッション・イベント
- 9:00 - 10:00
- Hands-on Training: Get Started with Analytics Cloud (Japanese)
- 10:30 - 11:20
- Salesforce Developer Keynote
- 12:00 - 14:00 頃
- Cloud Expo 散策
- 15:00 - 17:00
- Heroku オフィス見学
- 19:00 - 23:00
- Dreamfest & UCSF Benefit featuring Foo Fighters and Gary Clark Jr.
Hands-on Training: Get Started with Analytics Cloud (Japanese)
普段なかなか触れることのできない Analytics Cloud のハンズオンを日本語で受けられるという嬉しいセッション。
この1時間で Analytics Cloud の基本的な操作方法が理解できました。
Analytics Cloud を用いたデータ分析の基本的なフローは以下の通りです。
- Salesforce や、SAP などの外部のデータ等さまざまなデータを データセット として取り込む
- データセットを レンズ を使って条件に合ったデータ探索を行う
- 各レンズをウィジェットとして組み合わせ、 ダッシュボード を作成する
なんとなく Salesforce のレポート機能と似ていますが、主な違いは以下。
レンズはレポート作成機能における "レポート" に相当します。
今回のハンズオンではあらかじめデータセットとして取り込まれた商談のデータを用いて、
レンズによる分析とダッシュボードの作成を行いました。
実際にレンズを作成している様子。
Analytics Cloudのヌルヌル感 pic.twitter.com/ry14CFOdvf
— Shingo Yamazaki (@zaki___yama) 2015年9月17日
こちらはダッシュボードを作成している様子。ドラッグ&ドロップで簡単にウィジェットを配置できます。
Salesforce Developer Keynote
Developer Keynote も非常に広い会場でした。
今もう動画が公開されているようなので、興味のある方はこちらからどうぞ。
Salesforce Developer Keynote - Salesforce Live
今回メインでプレゼンをされていた Adam さんという方、テンション高くてノリがよくて生で聞いていて非常に楽しかったです。
主な内容はこんな感じでしょうか。
- Trailhead:昨年10月にベータ版としてローンチしてから現在に至るまでの、利用者数の爆発的な伸び
- Lightning:おおむね昨日のマーク・ベニオフの基調講演で触れた話+α
- Heroku:最近話題になった Private Spaces のこと以外にも新機能の話がいくつか
Lightning に関しては、Lightning Out を使って Outlook で開いたメールにコンポーネントを表示するというのが
見ていておおっ!ってなりました(動画 20:30 あたり。デモ自体は 15:00 あたりから)
Lightning outは色々使い道ありそうだな。htmlメールの中はは確かに便利かも
— Mitch (@mitch_oka) 2015年9月17日
Heroku
Heroku は後半でかなりアツく語っていました。
Private Spaces 以外の話題はこんなところでしょうか。
- Docker を使った開発&デプロイ
- Pipelines
- Review apps
Heroku Docker: Develop locally w/ #docker. Deploy to #Heroku w/ dev prod parity http://t.co/LlfFokNEFd #devkeynote pic.twitter.com/tKOr1EeSE0
— Salesforce Developers (@SalesforceDevs) 2015年9月17日
ForceとHerokuのシングルサインインオンに対応。Herokuに continuous deliveryの機能が追加され、ステージング環境でコミットされたコードをチェック&動作を確認し、安全にリリースフローを進められます pic.twitter.com/fQrkHazHE3
— Salesforce Developers Japan (@SalesforceDevJP) 2015年9月17日
Pipelines
これは Keynote で実際の画面を見ただけなので詳しくわかってないんですが、
実際の開発フロー(開発者が各自 PR で開発 → master にマージしてステージング環境へ → 本番(Production) 環境へ)に沿った開発が
文字通りパイプライン形式で表示されて便利、ということかな。。。
Review apps
GitHub の Pull Request と連携する機能、以前は一部のユーザのみ限定公開していたんですが、
(参考:[Heroku]GitHubと連携するgithub-syncを使ってみた - dackdive's blog)
今は Review apps という名前でパブリックベータになってたんですね。
Private Spaces
Heroku 環境を顧客ごとに分離されたプライベートクラウドに展開可能にしたもの。Heroku Enterprise 限定。
東京リージョンを今回用意できたことについて特に言及されていたのが印象的でした。
デモも東京リージョンを選んでいたし、
Adam さんも「オマタセ、シマシタ!」と日本語で言ってくれました。
App CloudのCTOのBagaiさんが東京リージョンの開設を発表。「ぼくは日本語を話せないけど日本はグレートなマーケット。ようやく実現できてうれしい」そのあと日本のお客さんにむかって日本語で「オマタセシマシタ」 (・∀・)イイネ!!
— GOMI Akiko (@g3akk) 2015年9月17日
(おまけ)
Heroku のデモとして最近よくみるコーヒーの eコマースサイト、コードが公開されてます。
Cloud Expo 散策
午後は Heroku オフィス見学まで Service Cloud Keynote、App Cloud Keynote を申し込んでたんですが
Keynote 見るより現地でしか見れないところに行っておきたいなあ、と思い Cloud Expo をうろちょろしてました。
すごい人です。
そしてブースの人たちはほんとに話すのが速い。。。
行ったブース:
- DocuSign
- eSignature(電子署名)サービス
- cirrus insight
- Google Apps や Office 365 などのグループウェアと Salesforce を連携
- insidesales
- 営業の生産性向上サービス
- conga
- Salesforce のレコード情報から pdf を簡単生成
- FinancialForce.com
各社のサービスについて、予備知識はありません。ただ、いずれも AppExchange での人気が高いアプリという理由でこのあたりを見ました。
DocuSign
ブース広め。
画面をキャプチャしたものなので見づらいですが、顧客へ送付するドキュメントの編集画面。
商談レコードあたりに Generate Document 的なボタンを用意しておいて、請求書発行→顧客へ送付という流れのようです。
こちらは、顧客が受信したメール。
ボタンだけが表示されてるのでクリックすると実際のドキュメントが開きます。
ドキュメント。
これまたわかりづらいですが矢印をつけた部分が元々空欄になっていて、タブレット端末などでタップして指でサインします。
(感想)
UI はかなりレガシーな感じ。日本の商慣習的に受け入れられるのかは不明。
アメリカにおける eSignature サービスの市場規模ってどうなんだろう。
cirrus insight
たとえば Google Apps と連携した状態で Gmail を開くと、右側に独自メニューが表示される。
ここから Salesforce の各種情報を参照したり、メールや添付ファイルを Salesforce のレコードに保存などのアクションを実行することもできる。
(感想)
UI はけっこうイイ感じ。SalesforceIQ for Sales Cloud と機能がだだかぶりしてるように見えたがどうなんだろう。
あと SalesforceIQ は Chrome Extension で実現してたけどこれはどうやってるんだろう。
insidesales
派手なだけで中身のない プロモ動画を10分近く見せられた。
唯一映った実際の画面を撮ってきたのがこちら。
これを見る限り、UI 的にはそこそこなんじゃないでしょうか。
(感想)
で、何ができるの?
conga
今回足を運んだブースの中でもダントツに 会話スピードが速すぎて理解できなかった ブース。
画像左に映っているきれいなお姉さんに話を伺ったんだけどフレンドリーだが英語は容赦なかった。。。
あと製品の写真撮影は「私には判断できない」と言われ NG。
アプリ自体は Salesforce の情報から各種ドキュメントを生成するサービスのようです。
youtube の製品デモ動画貼っときます。
(感想)
ブースの時は知らなかったけどデモ動画見るとパワポとかも生成できるようですね。
そこまでできるとたしかに需要はあるのかも。
FinancialForce
「デモ見せてよ!」とお願いしたら「もちろん!何についてがいい?」と聞かれ
そもそも ERP パッケージがよくわかってなかった私はそこで撃沈。
おとなしくデモ動画を見て帰りました。
(感想)
もっと勉強してから出直します。
Cloud Expo 全体を通しての所感
セッションよりもさらに英語のハードルが上がった感じでした。
ただ、混んでるところはそこまで親切に構ってあげられない、というだけで
あまり人気がなくて空いてるところ、または空いている時間を狙って話しかけると
割と 1:1 でじっくり話が聞けるし、実際に製品が動いてるところも見られて良いです。
アプリに関しては、サンプルが少ないのでなんとも言えませんが
- 「特定の問題を解決するために」「Salesforce の標準画面から使う」アプリが多い?
- レコードにボタン1個だけとか
- 顧客が抱えてる問題にマッチすれば UI は多少悪くても目をつぶってもらえる?
というのが私の感じたところです。
Heroku オフィス見学
日本のパートナー向けに Heroku オフィス見学ツアーを企画していただいたので参加してきました。
立派なビルを想像してたんですが建物は非常に年季が入ってます。
どこか和を感じさせる入り口のロゴ。
オフィス内はオフィスというより「ラボ」といった印象。
きちんとしたデスクで仕事ができるスペースはごくわずかで、ほとんどが社員が気持ち良く働けるように用意されたバーラウンジだったりジムだったり。
また、サンフランシスコではエンジニアの生産性向上のためけっこう真面目に「瞑想」が取り入れられてるらしく、
Heroku でも専用の部屋が用意されてました。
明日の予定
いよいよ明日が最終日です。セッション自体は 14:00 からのマーク・ベニオフとパーカー・ハリスの Q&A で最後のようです。
午前中は DevZone に入り浸ることになりそうです。
また、明日も日本向けのパートナー向けイベントとして、Salesforce 本社でのテクニカルセッションがあるので行ってきます。
- 9:00 - 9:40
- Architecting Packages with Lightning Components
- 10:00 - 10:30
- Heroku Connect Quick Start
- 11:30 - 12:00
- Using Design System in Lightning Components
- 12:00 - 12:30
- Salesforce Lightning Design Systems for Lightning Components Quick Start
- 13:00 - 13:30
- Salesforce Lightning Design Systems for Visualforce Quick Start
- 15:00 - 16:00
- 日本パートナー向けテクニカルセッション