ちょっとしたメモ。
カスタムオブジェクトのこれらの項目の違いについて。
特にテキストエリア項目とロングテキストエリア項目の違い、あんまりよくわかってなかったので整理しておく。
最初にまとめ
項目 | 最大文字数 | UI | 改行入力 | 項目履歴管理 |
---|---|---|---|---|
テキスト | 255 | テキストボックス | 不可 | 可 |
テキストエリア | 255 | テキストエリア | 可 | 可 |
リッチテキストエリア | 131,072(*1) | リッチテキストエリア (表示行数指定可(*2)) |
可 | 不可 |
ロングテキストエリア | 131,072(*1) | テキストエリア (表示行数指定可(*2)) |
可 | 不可 |
- (*1) オブジェクトごとに、ロングテキストエリア項目とリッチテキストエリア項目で使用できる文字数は合計 160 万文字
- (*2) Classic のみ反映
違い1:UI
テキストエリアとロングテキストエリアに UI 上の違いはなく、またテキスト項目と異なり 3 つとも改行入力が可能。
なおリッチテキストエリアおよびロングテキストエリアについては、項目作成時に表示行数を指定することができるがこれは LEX には反映されないらしい。
Ideas がある。
# Visible Lines in Lightning Experience - Ideas - Salesforce Success Community
違い2:最大文字数
テキスト・テキストエリアは 255 文字。リッチテキストエリア・ロングテキストエリアは 1 項目あたり 131,072 文字が最大(最小は 256 文字)。
ただしリッチテキストエリア・ロングテキストエリアについては、1 項目あたりの最大文字数のほかに、オブジェクト全体での制限がある。
参考:カスタム項目の制限 | Salesforce Developer の制限クイックリファレンス | Salesforce Developers
各オブジェクトは、ロングテキストエリア項目とリッチテキストエリア項目で 160 万文字を使用できます。
これは、項目を定義するときにも表示される。
画面上は 160 万文字ではなく 1,638,400 文字となっているので、文字数でなくデータサイズで上限が決まっている可能性あり。
(1,638,400 / 32,768 = 50 と割り切れるので)
また、リッチテキストエリアには太字やリンクなどを入力できるが、データとしては HTML になっているので実際に表示されている文字数と一致しなくなる。
違い3:項目履歴管理の可否
地味だけど重要な違いとして。
リッチテキストエリア・ロングテキストエリアは最小文字数が 256 文字からだが、255 文字を超える場合は項目履歴管理で元の値と新しい値の追跡ができなくなる。
参考:項目履歴管理 | Salesforce セキュリティガイド | Salesforce Developers
255 文字を超える項目に対する変更は、編集済みとして追跡され、元の値と新しい値は記録されません。
※変更されたことは追跡可能