行ってきました。
途中参加かつ懇親会は都合がつかず、セッション2つ聞いて帰ってきました。
Confluenence/Jiraパフォーマンスチューニングポイント by 大中浩行
間に合わず。資料が公開されてたので貼っときます。
パフォーマンスと聞いてオンプレ版のことだろうと決めつけてたらやっぱりオンプレ版でした(弊社は Cloud 版)
Confluenceで組織を活性化させたかった話 by 南原 錦善
SES 主力の会社で Confluence Server を使って組織改善にチャレンジしたお話
- 株式会社ヒューマンネットワーク
- エンジニア 75 名、営業、管理部 20 名
- SES の常駐業務が主力
- 客先常駐なのでエンジニアはバラバラ
- 定時後帰社、社内活動 -> 社内への働きに対して大きなパワーが必要。効率化することが重要な課題
- 課題
- 社内の活動の情報共有がしづらい (元desknets)
- スキル情報を見る機会がない
- 議事録、社内ルール、広報がワード、エクセル、PDF
- やってる感が出ない(家で勉強してたとしても評価できないし、アピールの場がない)
- 導入までの3つの壁
- 社内の反対
- 変化に対する抵抗
- 費用対効果の不明さによる懸念
- 自腹で導入し、良さをアピール
- ユーザ管理
- AD 連携ができるけどうまくいかない→諦め
- 使い方指導
- ハンズオンの実施
- コメントで Tips 共有
- チュートリアルを用意
- 社内の反対
- 利用状況を Google Analytics で取得
- DBから更新数、いいね数の取得
- 運用のポイントというか意識したポイント
- 使用方法に制限をかけない
- 毎日みんなの投稿に目を通しリアクションする
- フォロワー(サクラ)を作る
- 生きた情報は生きた組織を作る!
印象に残った話
- 費用対効果を説明するの面倒だから 1000円/月・10人分のライセンスを自腹で購入
- Paiza の問題のリンク集を作り、新人に問題を解かせた。また回答も Confluence に書かせた
- → Java のコードを見るとコメントしたくてたまらない人達が集まってきた
- ポジティブな気持ちになれる偉人の名言を毎日投稿する人が出てきた
といったエピソードがありました。
弊社も Confluence に情報をまとめるのはだいぶ浸透してきたけど、開発というか業務にないことでも自由に発信するというのはできてないなー。
Making Software for the Software Makers "AtlassianはJIRAをどう使っているか" by Jason Wong
Jira Software プリシパルプロダクトマネージャーの Jason さんからの話。
Atlassian のチーム例 5 つを紹介。
Jira を徹底的に使いこなすための実践的 Tips というより、それぞれのチームで Jira をどう使っているかを通じて Atlassian のカルチャーみたいなものを感じることができて面白かったです。
- 世界中どこを探してもまったく同じチームはない。だから Jira Software の使い方もチームによって異なる
- アトラシアンの 5 つのチームの話
- 世界12箇所、20+ Jira インスタンス、337 プロジェクト、468 カスタムワークフロー
1. 時間的に厳しいアジャイル
- Identity CloudX チーム
Jira に登録しつつ物理カンバン
見積り前提 -> NO!
- 見積りより調査 早めにスパイクし始めよう!
- QA 発表会
- スプリントが終わったときにどんなソフトになっていてほしいか、スプリントの前に実施
- 改善をし続ける社内文化を支えるために新しい習慣を作ります
- アジャイルスラム(大勢の人の前に立って経験したことを話す)
- 詩人会の由来から
- ウォールボード
- 仕事と楽しみのバランス
- アジャイルスラム(大勢の人の前に立って経験したことを話す)
2. 大量の experiment を行うシステム
- Atlassian 製品の実験的な取り組みを行うチーム?
- 会社から大量のIdeaがくる。さばききれない
- 自動化
- optimizely, jira software, confluence をつなげるマイクロサービスMars
- 情報を一つの場所にまとめるサービスやプロセスを作るのはとても大切
- Jira + Confluence
- Jira を仕事のステータスより、仕事の文脈や背景や結果を詳しく共有できる
- Jira + Confluence
3. 端から端まで、開発の見通し
- Jira Software チーム(Jason さんが所属してるチーム)
- デザイン・開発・マーケ・プロダクトなどさまざまなチームごとにプロジェクト
- 使い方もさまざま
- PM は様々な仕事をトラッキングするため Confluence のページでテーブル作った -> 情報がすぐ古くなる
- -> クロスプロジェクトボードを作る!
- 「ボードを歩く」Boardwalk
- コミュニケーションの習慣
- ストーリーテリング
4.
- SRE チーム
- IMA というマイクロサービス作った
- HOT チケットができると Hipchat にルームができる
- Bluejeans も
- StatusPage: https://ja.atlassian.com/software/statuspage
- 各サービスへのリンクを Jira の課題に集約(自動的に記載される)
5. 開発情報のボード
- Fusion Team (Jira Software と開発ツールの連携を作る)
- ブランチの進行と Jira のステータスを重ね合わせると状況がよくわかる
- development[pullrequests].all > 0
- カードの色と組み合わせて視覚的に
印象に残った話
1 つめのチームに関しては、物理カンバンを使っていて、タスクのふせんをなぜか一本の道のようにつなげてボードにしていたチームの話。
道は途中で枝分かれしたり合流したりで、要所要所になぜかポケモンが。
またポケモンボール型のマグネットも用意されていて、タスク消化していってポケモンのところまで到達したらポケモンボール使ってポケモン GET!
→ちょっとした達成感のお祝いでみんなでコーヒー飲んだりする
みたいな話をされてました。
また 2, 4 のチームにあるように、Atlassian では製品間をマイクロサービスでつなげて自動化を進めてるらしい。
StatusPage なんてサービスもやってたのか。
5 については、 JQL の development[xxx]
というプロパティすら知らなかったんですが、やってみるとたしかにできました。
Bitbucket などと連携した状態で
development[pullrequests].open > 0
などとすると、「ひもづく PR でオープン状態のものがあるチケット」のような条件指定ができます。
お話では、キャプチャのようにかんばんのカードの色の条件にこれを使っていて、Jira のステータスとソースコードの状況に乖離がないかを可視化してるとのことでした。
また、3 のチームの話に出てくる Boardwalk ってのがどういった目的で、どれくらいの頻度でやるのかいまいち理解できてなかったんですが
懇親会の冒頭にお話を伺うことができました。
- 毎回のスプリント期間中に定期的に実施する。スプリントの真ん中あたりに設定してる
- 前半はプランニング、後半はふりかえりがあるし
- バックロググルーミングと似てるんだけど、「バックロググルーミングのような細かい話まではしないかな」とのこと
- そのストーリーを「なぜやるか」というところを、デザイン・開発・マーケみんな集まったところで共有する
- やる目的を共有し、全員が共感した状態で作らないとモチベーション上がらない
だいたいこんなような回答だったかと。
ググると Jason さんの記事が出てきますね。
また Jason さんからは他にも
- かんばんはデジタル(Jira)で管理してるところもアナログ(物理)で管理してるところも、あるいは併用してるところもある。傾向として若者が多いところだと物理かんばんが多い
- Face to Face のコミュニケーションってやっぱり大事。Jira や Confluence 上でもメンションつけてやり取りはたしかにできるけど。メンションつきで長文で重要な情報が頻繁にやり取りするようだと顔を突き合わせての対話が足りてないという兆しなんじゃないか
といった面白い話が聞けました。
総じて、対話によるコミュニケーションや、計画通りやるだけじゃなく仕事に楽しさを持たせるっていうのを大事にしてるんだなと感じました。